微熱

熱の概念は、西洋医学と中医学では違いがあります。

西洋医学では炎症や外的要因によることで発熱し、この場合の熱は微熱にとどまらず高熱になることが多いようです。

 

中医学では、1日の決まった時間に出るものを潮熱。

夜間に出るものを陰虚熱と言います。

高熱の場合は、西洋医学とほぼ同じ概念です。

 

したがって、高熱の場合は解熱鎮痛剤でほぼ解決できるのですが、微熱はこれでは対処しても翌日になれば出てきて、数か月この繰り返しという場合も多いのです。

 

中医学的な考えでは潮熱は陽明熱に属し、陽明というのは経絡のひとつで主に消化器系に関係します。

夕方の決まった時間に微熱が出ます。消化器系を整えれば出なくなることは多いです。

 

もう一つ、陰虚熱というのは体の陰陽(中医学的用語です。)の陰が不足することにより相対的に陽よりも陰が少ない状態のため微熱が出ます。

相対的ですので陰が相対的に陽と同じレベルになるまで補ってあげれば、熱はでなくなります。

最近は夜遅くまで働く人が多いので、陰虚熱を出す人が多いです。

しっかりと夜に睡眠をとり陰を蓄えましょう。

 

微熱にもきちんとした原因がありますので、根本を解決を望まれる場合は中医学に頼ってみられてはいかがでしょうか?