桂皮

写真の木の皮は、桂皮です。

シナモンとも呼ばれます。

 

たまたま、通りがかった八百屋さんにおいてあったので買いました。

 

これは薬食同源の品の一つです。

 

『春夏補陽』は養生学の中では、自然界に陽気がたくさんある間に

上手に体に取り入れることをいう言葉です。

この陽気をうまく保護できなければ冬の冷えや血行不良などの症状が

現れやすくなってきます。

 

それと桂皮との関係がどのようにあるのかというと、

桂皮は温里剤の一つで体の内側を温め散寒する作用を持ちます。

 

近年、夏は暑すぎるのでエアコンの効いた部屋に居続けたり、冷えた飲食をとりがちです。

それを繰り返しているうちに体の陽気は消耗されていきます。

そんな夏の毎日に体をコントロールするために桂皮を取り入れることは冬の冷え対策にもなるのです。

 

なべややかんに、2Lの水と桂皮を5グラムくらいつけて水から煮ます。

沸騰してから少しして火を止め、ふたをして色が出るのを待ちます。

液体部分をお茶として一日を通して飲んでください。

陽気が損なわれにくくなります。

 

また、カレーを作る際に水ではなくこのシナモン水を使用するとコクが出ますよ。

 

このような桂皮が入手しにくい場合は、白湯にシナモンパウダーを少し振りかけてもよいでしょう。