新緑が非常にきれいな季節ですね。
こちらの薬局内の植物もすくすく成長しており、新芽が黄緑からしっかりとした緑色になってきました。
今年は、気温が安定せず体調が悪くなりそうです。
さて、このキーワードについて。
精神病とまで達しなくとも不調はかなり感じておられると思います。
春先の首の痒みなどと同じく、陰血不足の上に自然の陽気が人体の肝風をあおる。
軽い人は、暑くなると体が浮いたように感じるとおっしゃいます。
私自身も最近よく感じます。以前そう言って医者に診てもらったら自律神経失調症と大そうな病名をつけていただきました。
しかし、年中起きるのではなくこの時期から夏にかけて一番おこりやすいのです。
しかし、冬の補陰をしっかりしている年は起こりません。今年はさぼったせいで今頃後悔しています。
精神的に不安定になりやすいのも、このように風の吹き荒れる季節。
以前にパラグライダーをしていたことがあり、そこで教えてもらったことは「5月はこいのぼりが泳ぐくらいだかとても風が強い季節」ということです。地上十数メートルでのぼりが横向きに泳ぐのですから上空はもっと風が吹き荒れているので危ないのですね。
これを、人体に当てはめれば肝は体陰用陽の臓です。
養陰がしっかりとできなければ陽亢します。さらに自然界の陽気により勢いを増せば、肝陽化風がおこりめまい・頭痛・ふらつき・しびれがおこり、この肝風が痰熱を挟めば経絡不通になり局所が養われず精神的な症状が出やすくなります。
精神的に不安定なこの時期よりも前から痰熱を体から取り除くようにすれば、この時期は少しでも過ごしやすくなられる方が多いです。