ホルモンバランスと中医学

『私の体の不調は、ホルモンバランスが悪いからです』

『自律神経のバランスが悪いから不調なんです』


と、断言されてカウンセリングする前からご自身で診断されている方がいらっしゃいます。

こういう場合、カウンセリングも意味をなさなくなるので少し興奮されている熱を冷ますために質問します。


『ホルモンの種類もたくさんあります。どのホルモンでしょうか?』

『自律神経には2種類あります。どちらがどうなっているのですか?』


我に帰られます。


体が不調の状態が長く続くと精神的にも焦りと不安が出て答えを求めたくなるのでしょう。ただ、何をするにも焦りは禁物。

『常に平常心を保ってください。』


さて、このホルモンと自律神経について

医師は診断がつきにくいと原因はこの2つを患者に伝えることが多いようです。

患者はそれが何なのかもはっきりわからないままに納得し不調だけが残る。

病院に原因を知りに行ったのか、治るために行ったのか?

病院に行く前と変わらぬ状態で、帰ってきた。何しに行ったのか?


ホルモンと自律神経は西洋医学で言う確実に存在のある物質です。

量が多い、少ないも検査で分かります。

バランスが悪いなら多い方を減らし、少ない方を補えばいいのでしょう。私なら医師にそう言って詰め寄りますが・・・


中医学の場合は、

『陰』=『沈静させるためのエネルギー物質』

『陽』=『興奮させるためのエネルギー物質

このような大きな枠で分けています(昔の人の概念です)

このバランスが乱れた場合は、漢方薬を使用して整えていくというわけです。


これを整えると

平常心は揺らぎません』

ここまで持ってこられれば、冒頭に書いたような焦りや不安はなくなります。